素直になろう

クマ「博士あけましておめでとうございます。」
博士「おう、クマモンおめでとう。」
クマ「博士こまりました。太っちゃいました。ついつい鮭がおいしくて…」
博士「そう言われてみれば、少しふっくらしたかな。しかし、それぐらいは気にするほどじゃないよ。」
クマ「そんなことないです、一年の滑り出し、しっかり運動、エクササイズしてシェイプアップしてみせます。」
博士「まあ頑張ってくれたまえ。」
クマ「ところで話は変わりますが博士。自分のくせ性分っていうものは、なか〳〵悟れぬものですね。」
博士「う~ん、クマモン。それはね、神様がお創りになった世界が、そのように出来ているからだよ。どんな発明家であっても、自分の顔を直接見た者はいないだろ?」
クマ「なるほど、だから自分の顔は棚にあげて、人の顔の批判は出来るってわけですね博士。」
博士「そうだよ、人間という者は口の上についた米粒一つ見る事が出来ないよね。だから、人から注意されて米粒を取るんだよね。」
クマ「そうですね。僕なんかもおっちょこちょいだから、口のまわりにゴハン粒が付いてるよってよく人から言われます。」
博士「でもクマモン、人から教えてもらって口のまわりの米粒直さなかったらどうなる?」
クマ「そうですね。人からクスクス笑われる。考えただけどもカッコ悪い。」
博士「そうだろ。人から注意されても『いや、かまわん』と言って米粒を口のふちにつけて歩けば、人の笑い草になる。」
クマ「おっしゃる通り」
博士「同じように、くせ性分も言って貰ったら、すぐ直すことが肝心なんだね。」
クマ「なるほど、くせ性分だって直さなかったら人の笑いの種になりますよね。」
博士「鏡を見て顔を直すのと同様に、誰であれ人様が言ってくれた事を素直に受けて改める事が大事なんだな。」
クマ「素直に受けて改めることが自分を向上させる心がけってことですね。」
博士「そう。そして親神様がお喜び下さる心がけだと思うよ。」