どんな人間にも裏がある

 やあ、みんな。今年も残り少しとなりましたね。来月は忘年会の月。お酒を飲む機会が多いと思うけど、飲酒運転はダメだから気を付けてね。
でも飲酒運転といえばこの前のニュースで、パイロットが飲酒していてビックリしたよね。酔っ払い運転といえば車だけの事と思っていたら、飛行機の世界にもあるんだね。なんでも、この操縦士、基準値の10倍以上のアルコールが検出されたんだけど、お酒の匂いを隠すためにスプレー式の口中清涼剤を携帯して、匂いをごまかしてたんだって。
 人間が自分の悪いところを隠すのって本能なのかな?人間は神様と動物の中間的存在で、その両面を備えてるっていえるよね。崇高なものを持っている反面、我が身中心の欲、エゴイズムの魂を秘めている。いやむしろこの醜悪な部分が人間の本性であり実態なのかもしれない。
この本性をむき出していると、社会生活が成り立たないので、それを緩和するため、人間はいろいろ工夫してきた。言葉も、身だしなみも、エチケットも、いわば皮膚の役割を果たすもの。またお互い、人に見せたくない弱点を持っていることを自覚することにより、人間はやさしくなったかもしれないね。
ところで人間は困ったもので、自分の醜悪な面は包み隠す一方、人の弱みをあばいたり、のぞいてみたくなりやすいものなんだ。
 人間たたけば必ず埃が出るもの。その場合、相手の痛い、みにくいところを包み隠してやる広い心でいれば、皮膚を病むことはないと思うんだ。
 皮膚は神様の守護の理からしますと、くにさづちのみことで、これは、人間の身の内の女一の道具、皮つなぎ、世界では万つなぎの守護の理と聞かされるよね。
 人間の身の内では、頭のてっぺんから足の指先まで、一枚の薄い皮膚でおおわれています。この体表を包む皮によって、体が保護され、体温、水分の蒸発が調節されるほか、暑い寒い、暖かい冷たい、痛いかゆいなどの知覚作用や皮膚呼吸が営まれています。
 成人すると相手の欠点が隠され、美点がよく見えてくる。人の悪い部分を見て喜ぶのは獣に近い心、人に悪口を言うのは自分の人格が低下している証だからお互い気を付けようね。