親は子に与えて喜ぶ
ゴビ「博士、スゴイことってあるもんですね。この前友達とトランプのポーカーをしていたら、何とハートのロイヤルストレートフラッシュが出たんですよ。」
博士「何と!すごいじゃないか、ゴビちゃん」
ゴビ「そうしたら友達が『ハートで大役が揃うなんて、心が揃うって事で恋の予感だぜゴビちゃん』なんて言うんです。関係あるんですかね?博士。」
博士「う~ん、有るかもしれないし無いかもしれないな~」
ゴビ「なんかハッキリしませんね。」
博士「ちなみに、トランプのハートのマークは心じゃなくて聖杯を意味しているんだよ。」
ゴビ「えっ、そうなんですか?じゃあ、他のマークは?」
博士「スペードは剣、ダイヤは貨幣、クラブはこん棒を意味しているだよ。」
ゴビ「ふむふむ、これは勉強になるな。メモしとこ。」
博士「ところでゴビちゃん、君のお父さんこの前、名古屋に旅行に行ってきたといっていたね。」
ゴビ「そうなんです。しかもおみやげに、僕がほしがってたSKE48のプレミアムグッズを買って来てくれて超大喜びしちゃいました。」
博士「ほう、それはよかったじゃないか。そんなに喜んだのかい?」
ゴビ「はい、転がりまわって喜びました。」
博士「ということは、お父さんはもっと喜んでいるだろうね。親というものは子に与えて喜ぶものだからな。」
ゴビ「そういうもんですか?何か教祖みたいですね。」
博士「いかにも。このお道の信仰は、子供に対する親の心に似ているんだ。与えて喜ぶ信仰じゃからね。だから一つ気をつけないといけないのは、与えてもらって喜ぶことは大事なことだけど、それは子供の心。もらって喜んでいるだけじゃ行き詰まりがくるんじゃな。」
ゴビ「何か分かる気がします。与え続けられていると、与えられるのが当たり前になり、しまいには、
与えられないのが不足になったりする気がします。」
博士「その通り。だから信心の上でも、たすけて頂いてありがたい、ご守護いただいてありがたいと思っているだけでは、ものをもらって喜んでいる子供の心、親切にされて喜んでいる子供の心と少しも変わらない子供の信心になってしまうんだよ。」
ゴビ「その辺に成人の境目があるんですね。」
博士「たすけていただいてありがたいと喜んだならば、すぐにたすけて喜ぶ、にをいがけをして喜ぶ信仰に生きるのがお道の親の信仰なんだよ。」
ゴビ「博士、それじゃあ僕も一皮むけた親の心の信心になれるよう頑張ります。」
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