教祖のご苦労って?
くま「ゴビちゃん、教祖は監獄にご苦労なされたそうだけど、一体、教祖はどんな悪い事をしたの?」
ゴビ「くまもん、教祖は神の社だよ、悪いことするわけないじゃん。」
くま「じゃあどうして?」
ゴビ「その当時、中山家には毎日のように警察が来て取り締まりを行っていたんだ」
くま「えっ、毎日」
ゴビ「なぜかというと、天皇以外の人を「神」としてはならなかったんだよ。でも、そこに教祖を「神」として慕い寄る人たちが大勢集まって来るんだよね。警察としても黙って見ているわけにはいかなかったんだよ。」
くま「う~ん、大変だな~」
ゴビ「しかも教祖は「おつとめをせよ」と仰せになられる。一つの儀式にみんなが集まる。これが当時の「集会条例」に違反していたんだ。教祖の直接の違反容疑はこれだったんだ。だから教祖はたびたび丹波市分署や奈良監獄署に御苦労くだされ、犯罪者として収監されたってことなんだ。」
くま「おつとめをすれば、教祖が監獄へ入れられてしまう。かといっておつとめをしないと、教祖は「つとめをせよ」とお急き込みになるってことなんだね。板ばさみだね。」
ゴビ「そうなんだ、どうしても人間心の浅はかさからつとめに踏み切れない当時の人々。無理もないよね。無い命を救けていただいた命の恩人が刑務所に入れられてしまうんだもん。」
くま「そんなことがあったんだね…」
ゴビ「それじゃあ、くまもん。明治二十年陰暦正月のおさしづには、息詰まるような人間と神様との押し問答が記録されているから、ちゃんと読んどいてね。」
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