何が来る?
ゴビ「あの~博士、お道の質問じゃないのですが、今日、庭先にすごい蟻の行列ができてたんです。一体、蟻はあんな行列をつくって何してるんでしょうか?」
博士「なるほどの~。蟻というものは石や倒れた木の下のすきまなどに巣をよく造るんだが,巣が壊れたり,近くに食べ物が少なくなってくると,行列をつくって引越しをするもんなんだよ。」
ゴビ「へ~、そうだったんですか。あの行列にもちゃんと理由がるんですね。しかし、ホント博士は物知りだな~」
博士「ところでゴビちゃん、その行列から少し離れたところに砂糖を1さじ置いておいたらどうなるかな?」
ゴビ「そりゃあ、すぐ蟻さん達にたかられますよ。」
博士「そうだよね。それじゃその近くに花々あるとしよう。何が来るかな?。」
ゴビ「蝶ですかね。」
博士「じゃあ、さらに、その近くの肥溜には何が来る?」
ゴビ「まあ、蝿でも来るんじゃないですか?」
博士「そう、何かがやって来るからには、ちゃんと原因があるんだよね。」
ゴビ「確かに。」
博士「それと同じで、人間も病気や災難、事情など、願ってもいないのにやって来るということは、そうゆうものが集まって来る理合いを持っているからなんだね。」
ゴビ「ふむふむ」
博士「でもね、ゴビちゃん、わしはこの様なものが寄って来る力は、神様の親心引力だと考えるんじゃが。」
ゴビ「なっ、何なんですか?それ?」
博士「いいかい、襟の油汚れをとるのにベンジンという油を使ったり、塩鮭の塩出しをするのに塩水を使うように、その人に寄り付いて来るってことは、同じいんねんのものを寄せて、いんねんを自覚させてやろうとの親神様のご慈悲なんだね。」
ゴビ「なるほどそうゆう事ですか。そういえば、僕のふるさと宍道湖にもブラックバスやブルーギル、
などの外来魚が増えてきて困っているです。よし、帰ってさっそく理合いを思案してみよう。」
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