日々の積み重ね

ゴビ「あれ、ひこにゃんじゃない?なんか浮かない顔してるな~」
ひこ「ゴビちゃん。実は、赤が出ちゃって…」
ゴビ「何、血便かい!?そりゃ大変じゃ!!」
ひこ「違うよ!赤とは赤字のことだよ!この前出した僕のお店なんだけど…。僕のキャラクターグッズやお菓子を売ってるんだけどね…。僕の人気もそろそろ下火かなぁ…。」
ゴビ「なんだよ。ちょっと損したくらいたいしたことないよ。」
ひこ「本当かい?」
ゴビ「実は損は、一切の幸福の源になっているんだよ。」
ひこ「えっ?損が幸福の?」
ゴビ「伏せ込みの無いところに生産はないんだよ。伏せ込みとは損の形の姿ではあるけど、伏せ込んでかからないと、商売も勤めも成り立たないんだよ。」
ひこ「フムフム…」
ゴビ「ところでひこにゃんは一夜漬けはしたことあるかい?」
ひこ「いや、僕は食べるのは好きだけど、自分で漬けるはめんどくさくて…」
ゴビ「いやいや、漬物じゃなくて、試験勉強の話だよ。一夜漬けって僕もよくしたけど、心細くて危なっかしいものだよね。」
ひこ「そうそう。」
ゴビ「それに比べて、日々の積み重ね。つまり伏せ込みの種を蒔くことは必ず一つのものに成り立つんだよ。」
ひこ「なるほどなるほど」
ゴビ「いいかいひこにゃん、教祖も商売人は高こう買うて安う売るとおっしゃった様に利益になるかならないかのところまで値引きし、生活も質素にし、奉仕生活をすること。そして、お客様に対しては無二の恩人のように心をつくし親切をつくすこと。これを三年千日続けてごらん、必ず結果が出るはずだよ。」
ひこ「なるほど、目先の差引勘定よりも、琵琶湖のように広く、皆さんに奉仕することが大事なんだね。」