大きな御守護

ゴビ「博士、還暦に赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾などを送る習慣がある
みたいですけど、なんでですか?」
博士「そうだね。現代では少なくなったが、還暦に赤い物が贈られる由来は、
赤ちゃんに還るという意味があるんだ?」
ゴビ「赤ちゃん?還暦は赤ちゃんなんですか?」
博士「還暦とは、暦が還るということ。十干と十二支の60通りの組み合わせが一回りして、生まれた年に戻ることから、そういう意味合いがあるんだね。」
ゴビ「なるほど。僕も、まずは還暦まで達者だといいんだけど。」
博士「そうだね。でも、先のことは神様におまかせして、毎日達者であることを感謝しなければいけないよ。」
ゴビ「そうですね。日々が元気なのはつい当たり前と思ってしまうけど、親神様の御守護なればこそですものね。」
博士「我々というものは、大きな御守護、大きな御恩になるほど、知らず知らずのうちに、御守護に慣れ、御恩に甘えて、時には見失うことがあるんだよね。」
ゴビ「そうなると、喜びよりも目先の不足の方が先に立って、ついほこりを積んでしまいますよね。」
博士「そうなんじゃ。」
ゴビ「親神様の御守護によって生かされているという真実を忘れずに通ることが大事なんですよね。」
博士「そう。それを忘れずに通っていると、知らずのうちに、自ずからほこりは払われ、心明るく、喜びの日々をお連れ通り頂けるんだよ。」