大切なのは毎日の積み重ね
やあ、みんな。今、女流棋士で一番強い人って誰だと思う?僕は、地元、出雲市出身の里見香奈さんだと思うな。今日は、里見香奈名人の小さい頃のエピソードを紹介します。
里見香奈さんが小学3年生のとき、島根県出雲市で「将棋の日」というイベントが開かれ、多くの有名な棋士が来られたそうです。前夜祭では、いつもは会えないようなプロの棋士の方に直接話しかけることができたそうです。すると、香奈さんはひとりで会場をちょこちょこと回り、先生方の全員に「どうしたら、将棋が強くなれますか」と聞かれたそうです。香奈さんの兄さんは、恥ずかしがって隠れていたそうです。
そのなかのひとり、女流棋士の高橋和(やまと)さんが、こんなことを香奈さんに言ったそうです。「毎日、少しずつでもいいから、詰将棋を解くようにするといいですよ。でも、毎日ですよ」そして、香奈さんは高橋さんと指切りげんまんをしたそうです。
それからですね、香奈が毎日毎日、詰将棋を解くようになったのは。1日10題、終わるまでは寝ないと決めたそうです。小学校の修学旅行でも、解いていたそうです。さすがに人前でやるのは恥ずかしかったようで、小さな詰将棋の本を持って行って、隠れてやったそうです。
やっぱり、毎日の積み重ねってすごいですよね。
人生の行路は人その人によって千差万別ですよね。若し二人が、一人は毎日100円借金して、もう一人が毎日100円預金して、十年経ったら大きな差がつくよね。
同じ運命にある人が、一人が毎日一つ善い心使いと行いをして、他の一人が毎日一つヨコシマな心使いと行いをしたら、十年後はどうなってると思う?
人は毎日、善い心遣いと隠徳を積む行いをして、正しい人生行路を歩むべきであるんだよね。
それがよい運命をつくる通り方なんだよね。
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