笑いは潤滑油

ゴビ「博士、僕の考えが正しければ、陽気ぐらしの世への建てかえには、絶対に笑いが不可欠ですよね。」
博士「ゴビちゃん、その通りだよ。人間は親神様から笑うという素晴らしい徳を頂いているんだ。笑うことによって日々がどんなに明るくなっていることか。それでは、ゴビちゃん、ちょっと笑いの無い世の中を想像してごらん。」
ゴビ「はい、想像してみます。……。博士!なんかコワイですよ。」
博士「そうだろ~。笑うとは人間にだけに頂いたお徳で、他の動物には笑うという徳はないんだよ。」
ゴビ「そういえば、牛や馬が笑ったということは聞いたことも見たこともないぞ!」
博士「人間にいちばん近い猿でさえ笑えないんだよ。」
ゴビ「ふむふむ」
博士「でもね、動物には怒るってことだけは出来るんだよ。」
ゴビ「そういえば、僕もこの前ドラ猫に睨みつけられ、追いかけられたぞ!」
博士「ゴビちゃん、それは獲物として標的にされたんじゃないかい…(汗)」
ゴビ「でも、博士、人でもたまには笑いを忘れたような人もいますよね。」
博士「そうなんだ、ゴビちゃん。ただ怒ることだけを知って、笑顔を見せることを忘れたような気の毒な人がいるんだ。人生行路って毎日良いことばかりじゃないよね。雨の日もあれば嵐の日もあるんだ。親子の仲でもたまに争い事を交わすこともあるし、仲の良い夫婦でも一日中無言の戦いをすることもある。そんなとき何かの拍子に笑いか笑顔が出てくれば様子は好転するだよな。」
ゴビ「そうそう、僕もたまに難しい顔して無言の行をやっているとチビッコ達もなかなか寄り付かないなあ。今日はゴビちゃんなんか変だぞってチビッコ達にわかるんだなぁ。にこにこしていると近寄ってくる。そしてチビッコ達も戯れたがるんだよな。」
博士「ゴビちゃん、家庭から笑いが、笑顔が消えたら殺風景なものであると思わないかい?」
ゴビ「本当ですね。」
博士「機械には潤滑油がぜひ必要であるんだ。これがなければ円滑な運転はできない。人間に笑いが必要なようにね。笑顔は家庭の潤滑油であるだよ。これがなければ明るい家庭の発展は望めないだ。」
ゴビ「な~るほど」
博士「笑いがないと親神様のお待ちかねの陽気ぐらしはできにくいものになるんだよ。」
ゴビ「ふむふむ。ところで博士、僕は人間じゃないですけどちゃんと笑いますけど…」
博士「う~ん。ゴビちゃんは動物というか、ゆるキャラだよね。ゴビちゃんの笑顔は、お徳というより、ゆるキャラに課せられた指名だから、村おこし、地方活性の為にこれからも笑顔を絶やさずに通ってちょうだいよ。」
ゴビ「博士、承知しました。」