人間の喜びのために

ねっこ「お~いゴビちゃん~、突然なんだけど、陰口を言われた時の
対処方法を教えてくれないかい?」
ゴビ「あれ、ゆるキャラともだちの『しまねっこ』ちゃんじゃないか?どうしたの、だれかに陰口をたたかれたのかい?」
ねっこ「そうなんだよ。友人の○○くんが僕の悪口言ってたって聞いて、それで腹がたっちゃって、気持ちが治まらないから、ゴビちゃんに天理さんのお諭しを願おうとおもって!」
ゴビ「まあまあ、落ち着いて。」
ねっこ「落ち着いてられないよ。言うことがあるなら、陰口じゃなくて、僕の前で言ってくれればいいのに!」
ゴビ「いやいや、陰口でこれだけ腹を立ててるんだから、面と向かって言ってたら、ねっこちゃん爆発しちゃってるよ。」
ねっこ「う~む、そうかもしれないけど…」
ゴビ「よく考えてご覧よ。人の悪いことを見たり聞いたりして腹を立てるのはとてももったいないことなんだよ。」
ねっこ「えっ、もったいない?」
ゴビ「そう、つまり、人が積んだほこりを見て自分も一緒に、ほこり積みに参戦しているようなもんなんだよ。」
ねっこ「そういわれると、負の連鎖みたいな気がするな…」
ゴビ「ねえ、ねっこくん。神様は、何のために、目や耳をお与えなったか分かるかい?」
ねっこ「う~ん、分かった!美しい花をみたり、すばらしい映画を観たり、きれいな音楽や鳥のさえずりを聴いたりするためだね。」
ゴビ「…。う~ん、間違ってはいないけど、それは、何となくキレイな文章を並べただけだね。」
ねっこ「えっ、違うのかい?」
ゴビ「神様は、見て喜び、聞いて喜ぶため。つまり人間の喜びのために目と耳をお与え下さっているんだ。人のほこりを観たり聞いたりして、つられて積むためじゃないんだよ。」
ねっこ「そうですか…」
ゴビ「目や耳が喜びのためにあるという根底があれば、喜べないことでも、しっかり喜びに変えられるようになるんだ。」
ねっこ「人の陰口もかい?」
ゴビ「もちろん。人がほこりを積んでも自分は徳をつめるようにならなくちゃ」
ねっこ「いや~さすがはゴビちゃん。お陰で気が安らいだよ。ねえねえ、
ほかにも天理さんのお話きかしてくれないかい?」
ゴビ「それじゃあ、ねっこちゃんは、こどもおぢばがえり参加に決まりだね。」