たんのうの土台

ゴビ「博士、ニュースみましたか」
博士「え~と。何のニュースの事かな?」
ゴビ「安倍総理がTPPへの交渉参加の表明をニュースですよ。」
博士「おう、そのニュースか。」
ゴビ「僕なんか心配ですね。農業への悪影響を最小限にするための対策をしっかりと考えてくれているのかな?」
博士「うん、本当じゃな。」
ゴビ「ところで博士。TPPって何ですか?」
博士「ズコッ、ゴビちゃんこけちゃったじゃないか。」
ゴビ「テレビではよく騒いでいるけど、よく分からないんです。」
博士「環太平洋戦略的経済連携協定の略称なんじゃが。TPPは、自由化レベルが高い協定で、モノやサービスの貿易自由化だけでなく、政府調達、貿易円滑化、競争政策などの幅広い分野を対象としており、物品の関税は例外なく10年以内にほぼ100%撤廃するのが原則。より広範な自由化を進めることが協定の目的とされ、加盟国の合意によって参加国を拡大できるそうじゃ。09年の米国の参加表明によって関心が高まり、参加国の増加が見込まれており、アジア太平洋地域の新たな経済統合の枠組みとして発展する可能性も指摘されているんじゃな。」
ゴビ「ふ~ん。でもこれで日本の今後も大きく変わるかもしれませんね。」
博士「そうじゃね。ところで、今日はまだ、お道の話はしてないが…」
ゴビ「ああ、そうだった。博士。人生においてもTPPの様な、大きな別れ道ってありますよね?」
博士「いかにも。」
ゴビ「右に進むか。左に進むか。これって、お道の教えを元に判断できますかね?」
博士「どちらに進もうとも、成って来た姿をどう受け取るか。特に難関にぶつかったときに信心のあるかないかで歩み方が区別できるんじゃよ。」
ゴビ「進む方角は迷わなくてもよいってことかな?」
博士「精神のできていない者は、慌てうろたえ、不足をし、悲しむが、精神のできている者はどんな中でも喜び勇んで通れるんじゃよ。」
ゴビ「その、どんな苦労の中でも喜び勇んで通れる心ってのがたんのうですね。」
博士「そう、たんのうだよ。お道でいうたんのうとうは、一般世間でいう忍耐、辛抱とは趣を異にしているじゃ。苦しいことに打ち勝つ心がいわゆる忍耐、辛抱ではあるが、そこには、難関に負けまいとする努力はあるが、喜び勇む心というのは無いね。おみちのたんのうはそこじゃないんだよね。」
ゴビ「たんのうの土台は、喜び心、勇み心なんですね。」