教理の真価

クマ「博士、困りました…」
博士「どんしたんだい?」
クマ「はい、実は、天理教の教えの矛盾点を発見してしまったんです。」
博士「ほう!?矛盾点とな!」
クマ「はい、『ひとことはなしはひのきしん』ってみかぐらうたにありますよね。」
博士「おう、それがどうしたんじゃ?」
クマ「又、それから『言葉がだいいちの宝やで』というお言葉もあります。」
博士「ふむふむ」
クマ「つまり、教祖は、何からでもよくお話をせよと仰せられていると思うんですがどうでしょうか?」
博士「その通りじゃよ。」
クマ「しかしですよ、博士。その一方で『口先のついしょうばかりはいらんもの真の心に誠あるなら』とおうたでおっしゃっている。つまり、しゃべる事より心が大事だということです。まるっきり反対の事を説かれている。」
博士「…」
クマ「しかも、反対の事を説かれたお言葉は、この他にもあるんです。これって矛盾じゃないですか?」
博士「実はな、クマモン。わしも若いころは、同じような点に、親神様は訳のわからん事を言われるものだと疑ったことがあるんじゃよ。」
クマ「えっ!博士もですか?」
博士「しかし、やはり天理教の教えこそ最高の教理であると再認識したよ。」
クマ「何と!」
博士「親神様は二つ一つが天の理と仰せられている。この世界は、天と地、男と女、火と水、等など相反する二つのものが一つに合わさって成って行くものであると簡潔に仰せられた言葉だよね。」
クマ「はい」
博士「男と女は反対のものである。しかし、男だけが救かる事、女だけが救かる事が説かれている訳じゃないよね。」
クマ「はあ、答えはそこでしたか!」
博士「まるきり反対の事が説かれている処に世界たすけの価値があるんじゃよ。」
クマ「なるへそ…」
博士「例えていうなら、人の親でも男の子と女の子に対する仕込み方はおのずと異なるが、行く末を思うことは一つってことだね。」