あたりまえの事に喜びを
クマ「博士、昨晩のカミナリすごかったですね。」
博士「いや本当にすごかったね。雪ふらしかな~」
クマ「博士、素朴な疑問ですが、乗っている車に落雷があった場合はどうなるんでしょうか?」
博士「う~ん、その場合、雷は車体の表面から地面へと流れていくだけで、中の人に放電する可能性はゼロとは言えないが、まずないだろうね。」
クマ「そうなんですか。それを聞いて安心しました。」
博士「しかし、クマモン、昨晩の雷の後、うちの辺りは停電があったんだ。」
クマ「うちの家もです。」
博士「わしはな、真っ暗になったもんだから、窓を開け外を眺め『停電だ』と思い、ローソクを探したんじゃ。」
クマ「ハイハイ」
博士「すると間もなく電燈が点ってホッとして、改めて有りがたいなと思ったんじゃ。」
クマ「僕もで~す。」
博士「しかし考えてみると我々、夜のとばりが明けて、東の空に太陽が昇り、光が差してきた時に、ほっとして有難いなあと思うことはないよね。」
クマ「言われてみればそうですね。」
博士「目が見える、耳が聞こえる、口がきける、それは当たりまえの事であるが、しかし、世の中にはあたりまで無い人もいる。」
クマ「そうですよね」
博士「クマモン、もし当たり前の感謝する人がいたら、その人は必ず神から守られるであろうと私は思うんじゃ。」
クマ「ふむふむ」
博士「教祖は『自然が神』と仰せらた」
クマ「自然が神ですか…」
博士「又、『心の働き無くば結構に目を開いてあっても盲目同然という』とも教えられているんだ。」
クマ「ホント。人間は見えない幸せにはなかなか気づかない生き物なんですよね。」
博士「そうだね」
クマ「皮肉なことに、それを失ってはじめて執着しはじめるんだよな。」
博士「日々、神様の御守護に感謝して、毎日の当たり前に感謝して通らにゃなんね。」
クマ「はい博士」
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