木綿

 長い長い夏休み、怪我も無く無事に過ごせました。楽しみで仕方なかったこどもおぢばがえりもみんな長い距離もしっかりと歩き、高学年のお姉さんたちに助けてもらいながら思い切り満喫することができたようです。きっとそれぞれの魂にしるしをつけていただけたはず、と私たち引率者も清清しい気持ちでした。また来年も元気に帰らせていただきたいです。
 よく耳にする言葉「かわいげがない」「女はかわいげがないといけない」。おやさまのお話(逸話篇26)では麻と絹と木綿の話。~略~「(木綿は)、ありきたりのものやが、これ程重宝で、使い道の広いものはない。冬は暖かいし、夏は、汗をかいても、よう吸い取る。よごれたら、何遍でも洗濯が出来る。色があせたり、古うなって着られんようになったら、おしめにでも、雑巾にでも、わらじにでもなる。形がのうなるところまで使えるのが、木綿や。木綿のような心の人を、神様は、お望みになっているのやで。」お言葉の大きな意味で言えば、どのような時でも、どんな形であっても人の役に立とうとする心、相手に合わせる素直な心という意味が入っているのではないかと思います。なかなかこれが難しい。
 自分の事はさて置き・・・。素直ではないと付き合いにくいものであります。わが子であっても「お母さんに言われんでもできるもん。」(長女)なぜ「はい。」と言ってやらないのか(長男)。確かにかわいげがない。大人同士であればなおさらかも知れません。まずはお互いに合わせよう、合せてみようと努力する心を持つことが大事なのだと、わが子や自分の行いを通してみても改めて感じるこのごろです。同時にこの素直な心を何歳になっても気づかせてくれるこの道に有難く思います。かわいげがない。は奥が深い・・・。子供にも伝えていきたいです。