公平と平等

クマ「博士、各新聞社にはそれぞれの特徴がありますよね。」
博士「そうだね」
クマ「同じ出来事について書かれていても新聞社によって異なる書かれ方がされますよね。」
博士「各社主張が革新的であったり、保守的であったりというような特徴があるんだね。」
クマ「それじゃあ、一番公平な新聞社ってどこですかね?」
博士「どこだろうね、わしも読み比べてないからね。」
クマ「そうですか」
博士「それよりクマモン、新聞社の公平性はさておき、神様の公平性の話をしよう」
クマ「ハイ、まってました。」
博士「神様というのは人間に対してなさることは公平だよね。」
クマ「はい、そうだと思います。」
博士「そして、神様が望まれるところは平等なんだよ。」
クマ「え~と…」
博士「じゃあ例を用いて質問するが、3人で魚釣りに行ったとしよいう。一人は三十匹、一人には二十匹、一人には十匹魚を釣った。これはどういうことじゃろう?」
クマ「はい、それは、魂の徳の違いじゃないでしょうか。」
博士「そうじゃね。親神様は人それぞれの魂の徳に釣り合った与えかたをされ、公平性を保っておられるんだね。職場において8時間働いた人は800円、1時間働いた人は100円と差がつく、これが公平である。」
クマ「与えの違いがあるってことが公平なんですね。でも、生まれながらに魂の徳でハンデがついてるってなんかつらいですね。」
博士「だから、神様は互い立て合い助け合えと仰っているんだよ。」
クマ「うむ」
博士「多く得た者が少ない者に分けてやれと、その望まれるところは平等である。よりよき公平なる守護は平等の精神に徹する事であろうと思うぞ」
クマ「人その人の立場で、人その人の環境の中で人を助ける事につとめる事が親神様の思し召しに添う道なんですね。」
博士「そうじゃね」