神様は見通し

 やあ、みんな元気かい?今年ももうすぐ終わろうとしているけど、みんなにとって今年は良い年だったかい?
僕は今年の夏、はじめてウェイクボードっていうのをやってみたんだ。ウェイクボードというのは簡単に言うと、モーターボートの後ろからロープで引っ張ってもらてサーフィンする感じかな?最初は難しいそうに見えたけど、以外と簡単で楽しかったよ。みんなも機会があったらやってみて。おすすめだよ。
 ところで話は変わるけど、江戸時代の禅僧で、詩人でもあった良寛のこんな歌があるんだ。『うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ』聞いたことあるかい?僕のお気に入りの和歌なんだ、とっても良い歌だと思わない?
教祖は、本席様に三粒のモミを一粒づつお渡しになり、「これは朝起きやで、これは正直やで、これは働きやで、この三つをしっかり握って離さんようにせにゃいかんで」と教えられたよね。〝その正直やで〟にも通じるような句であるような気がするんだ。
 しかし、人の世は、ややもすると、千円しか持ってないのに二千円のものをほしがったりするよね。釣り合ったればこそ夫婦というけど、亭主や女房を不足するってこともよくある。こんなのは正直ではないよね。
 しかし、人の心の思いは誰にも分らないよね。その分からぬ思いを見通すのは神様だよ。見えた事を表と言うなら、見えぬ思いが裏だよ。むつかしい事なんだけど、裏も表も見せられる人間になれたらどんなにか素晴らしい人生であろうかと僕は思うんだ。僕たち、お互いになるべく裏も見せていけるような心で通らせていただけるよう頑張ろうね。
それじゃ、来年もまた、よろしくね!