卒業

 三月がやってきまして、長男はとうとう小学校を卒業することになりました。六年前、保育所を終了して、入学を迎えるとき、特別支援学級とはどんなところなのか、支援学級には一人しか居ないけれど、どうやって友達と関わっていくのか、周りの友達はどういう反応するのか、受け入れてくれるのか、様々な不安が頭の中に一杯でした。
 入学して何日目かに、下校時少しトラブルがあり、泣きながら帰ってきました。軽いからかいがあり、一応連絡ノートに書きました。
 先生はすぐに動いて下さり、子供たちにきちんと話をして、「ご心配おかけして、すみませんでした。」と言ってくださいました。この一回だけが私の記憶にあるトラブルで、本当に毎日楽しく登校させてもらいました。教会の中では兄妹喧嘩も頻繁に起きます。なかなか人との距離感を保つのが難しく、相手が嫌がっている、喜んでいる、嫌そうな「顔」をしているなどを感じとるのはまだ難しく、度々何だかんだと騒ぎになります。 
 ある時娘が言いました。「お兄ちゃんは変わったことばかりする。よく学校のみんなはお兄ちゃんにやさしくしてくれると思うよ。」私はこの時、妹が兄に対して云々より、実際に学校生活を一緒に送っている妹の目から見ても、長男はみんなから温かく接してもらっているのだと、大変有難く思いました。まだ小さい子供でも、親心のような気持ちを持ち、そういう子育てをされている親御さん、指導している先生方に感謝しました。何よりそんな六年間をお連れ通り頂いた、親神様、教祖に感謝の気持ちでいっぱいです。
 っと言っても中学校入学はまた同じように不安になるのですけど、本人は楽しみで仕方ないようです。
 明るく前向きに、親子一緒に頑張っていきたいです。