たんのう ~陽気ぐらしへの道~

 やあ、ボクはトラックの運転の仕事をしているんだけど、運転も仕事となると腰が痛くていけないんだよね。でも、その事も不足せず喜んで通らなくてはいけないよな~と思う今日この頃。
 人っていうのは生きる上において、山あり谷ありのいろいろな人生をそれぞれ生きていくものだけど、その中には思うことが思うようになるような楽しいこともあれば、生きていることさえ辛く悲しいこともあるんだよね。
 どのような人生の姿、場面でもあっても、そこに親神様の親心を悟り、都合の良いことも、都合の悪いことも全て喜びを持って受け入れることを「たんのう」と言うんだ。
 「たんのうは、前生いんねんのさんげ」
  因縁というのは、もともとは仏教用語なんだ。もとは物事が起こるためにはたらく、全ての原因、という意味の言葉なんだって。
 教祖は、この言葉を使って、自分が見るもの、聞くもの、全て自分の心遣いが原因となっているのだとお教えくださったんだよ。良いことも悪いことも、全て自分の心からまいた種が生えてきたのだということなんだよね。
 いんねんには、直ぐに現れるものもあれば、そうでないものがあるんだよ。過去を思い返せば、自分で思い当たるものもあるし、それに対して、この世に生まれ変わり出かわりを繰り返す間に積んできたいんねんは、今生のことしか記憶にない僕たちにとっては思い当たりにくいものもあるんだよね。
 だから、見て、聞いて、自らの分からないところ(前生いんねん)を自覚し、一つの反省のよすがとするように教えられているんだよね。