器を広げる方法

ゴビ「博士、タヌキの焼き物ってお酒もってますけどタヌキってお酒が好きなんですかね?」
博士「う~ん。てまり歌に『雨のしょぼしょぼ降る晩に、豆狸(まめだ)が徳利もって酒買いに』という節があるくらいだから、まあ好きなんじゃないかね。
ゴビ「そうか、思った通りだ。タヌキはやっぱり酒好きだったんだ。」
博士「ところでゴビちゃん。タヌキの持っているお酒の徳利は一升とっくりと言われているんだけど、その一升とっくりに2升お酒って入れること出来るかな?」
ゴビ「えっ!う~ん、無理じゃないでしょうか?」
博士「うん。無理だよね。余分に入れると外へこぼれてしまう、器とはそうゆうものなんだ。人間の能力、才能、希望などもよく器にたとえられ器量とも言うけど、人それぞれ限度があって大きさがちがうんだ。だから希望がいくらでかくても器が小さかったら実現しないんじゃよ。」
ゴビ「博士、いきなり、お先が暗くなるようなこと言わないで下さいよ~」
博士「待て待て。悲観するでない。器が小さければ器を大きくすればいいんじゃよ。」
ゴビ「えっ、器の大きさってDNAで決まってるんじゃないんですか?」
博士「何をおっしゃる。」
ゴビ「それじゃあ器を広げる方法があるって事ですね。どうすればいいんですか?」
博士「それはな、空(カラ)の法則じゃよ。」
ゴビ「ん!聞いたこと無いぞ。」
博士「たくさん入るとっくりは空の部分が大きく、空の部分が狭いとっくりは少ししか入らないよね。」
ゴビ「はい、確かに。」
博士「簡単に言うと器を広げるためには、カラ働きをすることが大切なんじゃ。教祖のひながたを見てみても、教祖が神の社に定まってから約25年間は、カラ働きという有様だったんだね。「しんどの仕損」みたいなものだったとも言われているが、しかし後半の25年は不思議なたすけが続出し、カラ働きは無かったことを示しているよね。今にして思えば、教祖は世界たすける容器をつくっておられたということが分かるんじゃ。」
ゴビ「ふむふむ」
博士「目先の効果や利益を追うのは、一升とっくりに何とか一升五合入れようとしているようなもので、結局ムダになってしまうものなんだよ。効果が見えなくてもカラという理を楽しんで通るなら、あとは神様が働いて下さるんだよ。だから努めても努めてもサッパリ結果が見せて頂けないときこそ、自分が増えつつあるときだと喜ばせて頂かにゃならんって事なんだ。」