心の掃除

クマ「博士、水ってありがたりですね」
博士「どうしたんだい」
クマ「実は、赤ちゃんのおむつを替えるひのきしんをしたんです。」
博士「おお、えらいじゃないか」
クマ「そのとき、なっ、なんと、指にウンチがついてしまったのです。でも、水で良く洗って、そのあと、おやつの菓子パンを手にとって食べました。」
博士「いたって普通の話だね。」
クマ「はい、でもこの世に水が無かったら大変だと思いました。汚れを洗えないんだもん。」
博士「そうだね。ところでクマモン。形のよごれは水で洗えるけど、では、心の汚れは何で洗うか分かるかい?」
クマ「えっ、え~っと、えっと、親神様!?」
博士「うむ、正解じゃよ。」
クマ「あ~、良かった。」
博士「おふでさきに『せかいぢうむねのうちよりこのそうぢ 神がほうけやしかとみていよ』と仰せられるように、親神様がほうきとなって、胸の掃除をして下さるのだね。」
クマ「はい」
博士「でも、この掃除とは人間の掃除とは違うんだな」
クマ「どうちがうんですか?」
博士「日々その人その人の上に病気、災難、事情等をお見せ下さるだな。」
クマ「ふむふむ」
博士「その成って来る理を思案して親神様が何と仰せられているのか悟って、その思召しに添う事なんだな。」
クマ「なるほど。これこそが心の掃除ですか。」
博士「そうじゃよ」
クマ「形のよどれは水で、心のよごれは神様のお言葉を守り行う事で奇麗な心になるってことですね。」
博士「そう、水と神とはおなじ事と仰せられた所以だな。」
クマ「分かりました。」
博士「心の掃除をしっかりしていれば、ふじゆうなきよにしてやろうと仰せられるように、不自由ない結構な御守護をいただけるんだよ。」
クマ「おっと、僕の場合、形の掃除も大切なんです。部屋がすご~く散らかってるんです。さあ掃除だ。」