トンドさん

 あけましておめでとうございます。昭二です。久しぶりの寄稿です。三年千日仕上げの年ということですが、まず頭に思うのは、なんと月日の流れは早い事かと、それに驚き、今更ながら、残りの期間をどのように通ろうか考えてるところです。
 十日に進の結婚式があって、披露宴にはトシキとうちのヒナ、タイチ三人で出し物をしましたが、大勢の前でガチガチに緊張するものと思ってたのが、意外と堂々としたもので、子供の成長に驚きと喜び、そしてほんの少し寂しい気持ちもあって、なにか不思議な感慨に浸りました。
 翌日には地区のトンドさんがあって、朝から準備をしてました。うちの地区では10年程前から若いもん会の主催で、集会場前の田んぼで行ってます。その時には、お酒や豚汁を振舞います。僕も町内入りしたときに若いもん会にも入ったので毎年手伝ってるんですが、この若いもん会のメンバーは全く料理ができないんです。毎年みんなで悪戦苦闘しながら作ってたそうですけど、やっぱりおいしくなかったそうで、大量に余ったりしてたらしい。僕は普段から料理をするんで、入ったときから豚汁つくりを任されて、今や買出しから最後の味付けまで、完全に僕が仕切ってます。
 ところで僕には、トンドさんをやった記憶がなく、何を燃やすのか良くわからなかったんです。書き初めを燃やすと字が上手くなると聞いたことがあったから、最初の年は子供に書初めをさせて持ってったら、正月飾りがメインなんですね!他にもお餅をアルミホイルでまいて棒にぶら下げて人が沢山いて、おもしろいなぁと思いました。そんなトンドさんも担い手不足などから激減してると数日前の新聞で見ました。確かに大変な面もありますが、出来る限り続けていきたいものです。おかげさまで豚汁も好評でした。
 慌ただしく新年がスタートしましたが、すぐに90周年記念祭もあります、気合を入れて日々通りたいと思います。