公平と平等

 アメリカってすごい国だよね。経済力や軍事力をみると他の国の比じゃないくらい、群をぬいているよね。
また、アメリカには「困ってる人を助ける」という概念があるだって。それは宗教的なものかもしれないし、移民の国で生きていく知恵なのかもしれない。男性が駅の階段で荷物持ってくれたり、ドアを手で押さえて通してくれたり、そして妊婦にとても優しいそうです。
アメリカでは、たいてい目が合うとにこっとしてくれるんだって。色々な人種がいるんで、私はあなたの味方ですよって自然に表すってことかな。お店に行くと店員さんに「Have a nice day!」(良い1日を)って言われて。客側も店員さんに「You, too!」と言うんだって。そういうの、いいなと思うよね。
でもいいとこばかりじゃないよね、すごいのが経済格差。データでみるとすごいんだ。アメリカの上位1%が持つ資産は、下位90%が持つ資産の総量よりも多いんだって。アメリカでは一部の富裕層が資産を支配してる、経済的にはすごい不平等だんだよね。
ここで神様の話に移るね。神様のなさる事は公平なんだけど、でも神様の望まれる所は平等でなんだよ。ややこしいかな?
分かり易い例をとれば、3人で魚をつりに出かけたとするね。神様はその一人一人の魂の徳につり合った与えかたをされるんだ、一人には30匹、一人には20匹、一人には10匹得させたというようにね。
魂の徳とは職場において8時間働いた人には八〇〇円。遅刻して1時間しか働かなかった人には一〇〇円と、おのずと差がつく。これが公平なんだ。
しかし、互い立て合い助け合えと仰せられ、多く得た者が、少ない者に換えてやれといわれる。その望まれる所は平等なんだよね。
よりよき公平なる守護は、平等の精神に徹する事でなんだよね。人その人の立場で、人その人の環境の中で
人を助ける事につとめる事が神の思召に添う道なんだよね。
 日本も格差がどんどん広がっているから、まさにこの精神が大事だよね。