次女のひもおとし

 だんだんと寒さも増しつつあるこの頃ですが、うちの次男は頑なに半袖を着たがり、半分意地になって「寒くない!」と大好きな体操服を着て登所しています。寒がりの私は見ているだけで寒く感じますが、保育所に着くと、年長児の殆どの子供がまだ半袖で驚きます。元気な体が一番で、何より我が身より我が子が元気なことがまた有難いなと感じて居ます。
 先日は次女の「ひもおとし」のお参りをさせて頂きました。着物を着せようと準備し、お祖母さんに丈を調節してもらい、信者様からお借りした小物も揃え、テレビを見せながら騙し騙し着付けを済ませました。それでも大人しく着せられて?いたので、着物嫌がらなかったなと安心していましたが、上級の朝山分教会に着くまでの三十分で、結構ぐちゃぐちゃになり、到着したころは大概嫌になっていました。何とかおだてて急いで直し、殿内に入りましたが、上段に上がる頃には限界の様子で髪飾りもブチっと取って投げ捨て、帯を外そうともがきます。私も必死に阻止しますが、祭文を挙げて頂く時が一番汚く、乱れていました。(笑)
 しかしこうして無事にお礼をさせてもらって、みんなが元気に居らせて頂ける事に改めて感謝できましたし、朝山の会長様から千歳飴を頂いて服に着替えて、走り回っている姿を見るとお参拝させてもらって良かったなぁと気持ちも晴れやかでした。
 先日長女のクラスにコミュニケーションの難しいお友達がおられて、トラブルがあったと話してくれました。
「でもねお母さん、その日のうちに色々言わないほうが良いのだよ、次の日にごめんねとか言ったほうが仲直りしやすいのだよ。」と言います。とりあえずそっとしておいて、落ち着いてから言葉をかけたほうがスムーズに行くとのことです。
「あんた、先生みたいなこと言うね。」と言うと、「みんなそうしているんだよ。」でした。
 その子にとっての良い方法をみんなが理解して、子供たちが親心のように温かく関わっていることに感心しました。また反対にそのお友達からやさしくしてもらっていることも、たくさんあると思います。親の知らないところで心もまた成長させて下さるのだと感じた次第です。