旬というものは

ゴビ「博士、おもしろい出来事があったのですが…」
博士「えっ、どんな出来事じゃ?」
ゴビ「実はこの前、友達が遊びに来たんです。することなかったから僕、天理教の本を出してこれ読んでごらんと言ったんです。」
博士「ふむ、感心じゃな。」
ゴビ「すると、友達その本を読み終わって、うん、天理教の教えはタケノコのような教えだねなんて言うんです。僕は、キョトンとして、訳を聞いてみると、あちこちに旬やら節などの言葉がよく出てくるからだってさ。おもしろくないですか?」
博士「それは、なかなかユニークな感受性の友達じゃの。」
ゴビ「人それぞれ色々な受け方があるですね。」
博士「そういえばワシもこんな話があったの~」
ゴビ「えっ、どんな話ですか?」
博士「当時、よく本部の祭典日に中庭で出あっていた昔の友達なんじゃが…」
ゴビ「はいはい」
博士「合う度に『うちにヤマメを釣りに来い、来い』といつも誘うんじゃ。」
ゴビ「えっ、ヤマメ釣りですか。いいじゃないですか?」
博士「それで、ある年の春季大祭にまた、その友達にあって、また『ヤマメ釣りに来い』というもんだからワシも一度行ってみようと思い『それじゃあ、一度寄らせて頂きます』と返事したんじゃ。」
ゴビ「はいはい」
博士「ところが夏になるといろいろ都合もあったのか、一度来いという挨拶もないので、その後、一度も行ったことがないのじゃ。ご厚意は頂いたが一度も実現しなかったんだな。」
ゴビ「もしかして、博士がいわんとすることは…」
博士「そう、旬の大切さを言いたいいんだよ。」
ゴビ「やっぱり」
博士「旬というものは、われわれの生活からは切り離すことができない。農家にとっても旬は大事。商家にとっても旬は大事。と同じように、道の上にも旬は大事なことなんだ。」
ゴビ「そういえば、おさしずの中にも『旬をはずさせないようにせよ、旬をはずすとできるものもできぬ。』ってありましたね。」
博士「言うまでもないが、今は、教祖一三〇年祭三年千日の旬だよね。お互い、この機を逃さず、しっかり種まきしないとな。」
ゴビ「分かりました。旬の理を見分け、聞分けして勤めさせていただくようがんばります。」
博士「ワシもゴビちゃんに負けてられないな。」