クマ「博士、ここのところ急激な円安で経済市場はたへんだそうですね。」
博士「う~ん、そうみたいだね。」
クマ「為替ってボクなんかには直接関係ないみたいだけど、企業や投資家なんかは、相場の動きを常に注視してるんですね。」
博士「そうだね。トヨタなんかは、1円の違いで、400億円の開きができるそうだから大変だよ。」
クマ「ところで根本的なことですが、なぜ為替って変動するんですか?」
博士「うむ、為替相場の変動要因は様々な要素が絡み合ってるんじゃが、 基本的に為替の値段は2国間の相対的な力関係によって決まるんじゃ。」
クマ「ふむふむ」
博士「簡単に言うとじゃな、それぞれの国同士が綱引きをして強い国のほうに引っ張られる…。つまり強いほうの国の通貨が高くなり弱いほうの国の通貨が安くなり値段が決まるってことかな。」
クマ「なるほど価値の釣り合いが替るですね。それじゃあ、ドル円相場の場合、アメリカと日本を比べてアメリカのほうが日本に比べて景気がよければ ドル高・円安、逆にアメリカのほうが日本に比べて景気が悪ければドル安・円高になるってことですね。」
博士「まあ、経済の話はおいといてクマモン。釣り合いといえば、我々の今の姿というのは、目に見えない姿と釣り合ってる姿と言えるんだよ。」
クマ「ん?目に見えない姿?」
博士「わしは、前に鉢植えの植物が元気がなくなったので、一度鉢から出して、白根を切り、たっぷり肥料を与えて、鉢に戻したことがあるんじゃ。どうなったと思う?」
クマ「う~ん、また元気よくなったとか…」
博士「その通り。間もなく枝葉が繁って来たんじゃ。栄える元は根にあるんじゃ。」
クマ「やはり元って大事なんですね。」
博士「目に見えぬ根を培う事が、目に見える姿の栄える方法って事じゃよ。」
クマ「そうなんですか」
博士「人間でいうと、根とは目に見えぬ心使いによる徳や人に知らざる陰徳の行為のようなものなんだな。」
クマ「なるほど」
博士「どんなに枝葉が栄えていても根が枯れたら一巻の終りである。根とは又、神や親に相通ずるものといえるな」
クマ「やっぱり、見えないところが大事なんですね。」