出雲市特別支援教育講座を受けて

 毎週のように台風がやってきて、地区の運動会が中止になったり、学校が休校になったりで予定通りにいかない事が多々ありました。本当に災害の多い近頃で被災された方々には、一日も早く落ち着いた日常が戻ることを願うばかりです。
 八月に続き、今度は出雲市特別支援教育講座を受けてきました。中学生に進むと就職を視野に入れた活動がどんどん増えてきます。子供の特性を理解して、周りの環境を整えてあげようと、開催されます。「目からうろこ」の話も多く、大変勉強になりました。特性についていえば、幼少期でいうと、たとえ話の理解が苦手で、ままごと遊びは難しい。自分は大人でもないのに、なぜ「お父さん役をしなくてはいけないのか」となり架空の話に入り込めない。とか、あいまいな表現も苦手。そうじを「きちんと」しなさい。のきちんとって?「だいたい」「まあまあ」などもそうです。
 今六年生の長男も、口答えが出てきて、問答になることがありますが、文脈の理解ができずなかなか話の本筋が進まないことがよくあります。その反面激しい行動でお願いをすれば、要望は通る!ということはすぐ理解でき(これを誤学習というそうです)本当に親の勉強なのだなと感じました。ほかにも様々な特性、関わり方のお話がありました。
 しかし大きく結論から言えば、できたことを褒め、多くの成功体験の積み重ねをしてあげることが、とても大切だということでした。「困った子供」ではなく、やり方が分からずできなくて「困っている子供」なのだそうです。やはりお道の「まるくやさしいこころ」につながるのですね。(なかなか出来ていませんが)
 いつも講師の先生が最後に紹介される詩です
   
 「ねがい」 坂村真民
 見えない 根たちの ねがいがこもって あのような 美しい花となるのだ
 
 当事者本人の乗り越えてきた、苦悩や苦労、また周りの支えてくれた人たちの想い、「根」に対する感謝、すべて含まれているように感じます。