ものを大切に生かして

 先日、ラジオ天理教の時間を聞きました。
 「ものを大切に、生かして」のお話でした。
 さっぽろ雪まつりの今の会場は、七十年前は雪捨て場だったそうです。この積りに積もった雪を、何とか再利用できないかと考えたのが始まりだそうです。捨てるだけの雪が、あんなに美しくよみがえり、みんなの目を潤しているのですね。
 さて、物を大切に生かして使うことは、人や時間を大切に使うことにつながるそうです。またそれは、いろいろな機会や出会い、区切りとなる出来事を大切にする態度に通じる。このいろいろな機会には、有難く、うれしいことだけではない、寂しいこと、苦しいこと、思わしくない事にも出会う。いわゆる「節」です。心を倒さず、これを大切に、生かす通り方をすることによって、必ず新しい芽が出てくるとありました。
 子供の頃に、社会の授業で聞いた江戸時代のリサイクルのお話が、好きでした。
 様々な職種の職人さんが居て、下駄でも、提灯でも、傘でも、鍋でも、購入して壊れたら職人のところで修理してもらう。よっぽどでなければ買い換えない。また、紙くず買い屋に、紙拾い屋。排泄物を買って野菜を作る商売。現代は、世界的にごみの問題が深刻化していますが、江戸の町にはゴミは無かった!という話面白いな~と子供ながらに思ったことを覚えています。
 すべては神様からのお与えもの。簡単に手に入るものも大切に生かす。単に目に見えるものだけではなく、人や時間も大切にして、感謝の心で生かして通ると、世界平和にも通じるのだと、ラジオを聴きながら感じました。